保険と自費の根管治療の違い
2018年09月28日
■ はじめにお伝えしたいこと
歯の神経の治療である根管治療は、数ある歯科治療の中でも高度で緻密な技術を必要とする、難易度の高い治療です。
大阪のどこの歯科医院でも行われている根管治療ですが、保険診療と自費診療があります。
いったい何が違うのでしょうか。
結論から申し上げますと、圧倒的に自費診療の方が優れています。
費用面だけを見ると保険診療の方が魅力的です。
しかし、治療の精度や長期的な健康を考えたときには、自費診療の方が優れています。
もしかしたら、費用面でも優れていると言えるかもしれません。
このページではその理由をご説明します。
■ 根管治療とは
歯は外側からエナメル質、象牙質そして神経が通っている歯髄の3層から成り立っています。
ひどい虫歯やアクシデントで歯を折って神経が出てしまった場合、歯の神経や血管が通っている歯髄に虫歯菌や細菌が侵入して根管内を汚染し、炎症を起こして激しい痛みを引き起こします。
炎症を起こした歯をそのままにしておくと歯髄は死に、歯を残すことが難しくなり、抜歯を余儀なくされてしまいます。
できるかぎり抜歯を避けるために細菌で汚染された根管内をきれいに消毒し、歯を残すための治療を根管治療と言います。
歯は抜いてしまうと二度と元に戻りません。入れ歯やインプラントで噛む機能を回復させても、天然の歯のように食事を美味しく味わうことはできないのです。
歯を残す生命線ともいえる根管治療は、日常的に行われる治療ですが、極めて高度で緻密な技術を要する治療です。
大阪はもちろん、全国の歯医者で毎日のように行われている根管治療ですが、失敗も招きやすく、根管治療の結果次第で歯を残すことができなくなるケースも少なくありません。
細菌で汚染されて炎症を起こした場合、非常に強い痛みを感じます。
ひと言「神経を抜きましょう」と言われても、実はそれほど簡単な治療ではありません。
日本では保険診療と自費診療で根管治療を受けることができますが、実は保険と自費で根管治療の成功率が異なり、保険診療での成功率は低いと言われているのが現状です。
根管治療は極めて繊細で高度な技術を必要としており、根管治療の専門医である歯科医師の優れた技術だけではなく、設備や使用する器具などでも違いが生じてきます。
行う内容は同じでも、なぜ保険と自費で差が生じるのでしょうか。
■ 保険診療で行う根管治療
保険診療は、歯科医院の受付で毎月健康保険証を提示することで、患者様の負担割合に応じて治療費を支払います。
保険診療は安価で治療を受けることができますが、あくまで「最低限の機能を回復させること」を目的としています。
そのため検査や使用できる薬剤などに制限が生じます。
根管治療は全国の健康保険を取り扱う歯科医院で受けることができるため、保険適用で費用を抑えて治療を受けることができます。
自己負担が少なく治療が受けることができる反面、残念ながら再治療が必要となる可能性が高いのです。
自費診療を行っている歯科医院では新しい技術や設備を導入し、さらなる高度な技術を行って根管治療の成功率を上げる一方で、保険診療の根管治療は20年前とほとんど変わらない治療内容で行っていることも、保険診療の成功率が低い要因と言えるでしょう。
保険診療で行う根管治療ではレントゲン撮影を基準に判断されます。
お口の中全体を撮影するパノラマレントゲンと、局部的に撮影を行うデンタルx-pがあります。
レントゲン写真では虫歯や歯周病の判断材料である顎の骨の吸収率を判断するには十分対応できますが、根管の形状まで把握するのは難しく、細菌を取り残す可能性が出てきます。
また根管の本数や形状は患者様によって異なり、肉眼ではもちろんレントゲンでも完璧に把握することは大変困難なのです。
また歯の根っこが折れている歯根破折が起きている場合、レントゲンではっきりと映らない場合もあり、根管治療を終えた後も痛みや腫れが引かないといった症状が残ってしまうこともあります。
根管治療の内容そのものは保険も自費もほとんど変わりません。
しかし保険では限られた設備で診断と治療を行わなければいけないため肉眼では見えない細菌の取り残しや、根の先まで薬剤が充填されていないまま被せ物をセットしてしまうことがあります。
これでは根管治療を終えても痛みや違和感があり、再根管治療を行わなければならなくなってしまいます。再治療を繰り返すと歯質が薄くなり、最終的には抜歯になる可能性が高くなってしまいます。
ここが保険診療で行う根管治療の難しいところと言えるでしょう。
保険診療での根管治療の成功率は50%程度と言われており、半数の方が細菌感染を再発しているという現状があります。
他の医院で根管治療をしたものの、何度も再発する…という方は、保険診療を繰り返しているかもしれません。
そうすると結局費用の面でも負担が大きくなるということになります。
一度、専門の設備を持った医院での検査をお勧めしたいところです。
■ 自由診療で行う根管治療
では自費で受ける根管治療はどうでしょうか。自由診療では、保険診療にはない設備や機材、薬剤を使って制限なく治療を受けることができます。
根管治療の場合、ポイントとなるのは「目」と「防御」です。根管内は暗くて狭く、歯科医師の経験と勘だけで根管内の汚れを完璧に除去することは至難の業です。
【最高の「目」として機能するマイクロスコープ】
そこで「目」として重要なカギを握るのがCT撮影とマイクロスコープです。
歯科用CTは平面画像のレントゲンと違い、立体的に画像が映し出されます。そのため根管の長さや形状などをはっきりと正確に把握することが可能になります。
マイクロスコープを使用することで、暗くて狭い根管内を確認しながら細部まで状態を把握することができます。
根管治療はもちろん、小さな虫歯やレントゲンでは映っていない小さな歯のヒビなどを確認できるため、歯のトラブルのリスクを逃がすことがありません。
このように、CTやマイクロスコープを使って「目」で正確に確認することで、安心で精度の高い根管治療を受けることができます。
【ラバーダムを用いた「防御」】
そしてもうひとつ大切なことは「防御」です。根管治療は細菌の侵入が大きなリスクになります。
お口の中には細菌が非常に多く、むき出しの根管内に細菌を含んだ唾液が入り込んでしまうと細菌が侵入したまま治療を終えてしまいます。
これは再根管治療が必要となる確率が非常に高く、何のために根管治療を行ったか分からなくなってしまいます。
細菌や唾液の侵入を防ぐために欠かせないのが「ラバーダム」です。ラバーダムは唾液や細菌感染を防ぐためのゴム製シートで、患部だけを露出して治療を行います。ラバーダムを使用することで細菌の侵入を防御し、根管治療の成功率を高めることを目的としています。
また根管内に水分が入ることを防ぎ、薬剤がぴったりと密着することを助ける役割も持っています。
CT、マイクロスコープ、ラバーダム。
この3つが揃ってはじめて患者様に質の高い治療を提供し、大切な歯を守ることが可能となります。
自費診療では、圧倒的に優れた設備、質の高い薬剤を使って、ていねいに時間をかけて根管治療を行うことができます。
■心斎橋デンタルクリニックが行う根管治療
大阪にはたいへん多くの歯科医院があり、保険診療を中心とした根管治療が毎日のように行われています。
しかしお伝えしたように、保険診療で行う根管治療には限界があり、再根管治療の可能性が高いことが事実です。
根管治療を行うと、どうしても歯質が脆くなってしまいます。
再治療を繰り返すごとにどんどん歯質が脆くなり、歯が割れてしまいます。
患者様の大切な歯を長持ちさせるためには、一発で根管治療を成功させることにつきます。
大阪・心斎橋にある心斎橋デンタルクリニックは根管治療に特化した治療を提供しております。
最新の設備と最高の技術を持った専門医によって緻密で安全な根管治療を提供し、できる限り抜歯をせず患者様の歯を保存することをモットーとして日々診療を行っております。
どうしても抜歯をしたくない方、質の高い治療を受けたい方、歯を長持ちさせて一生ご自身の歯で食事を楽しみたい方は是非、根管治療の専門医が高度な治療を提供する大阪・心斎橋デンタルクリニックにお気軽にご相談下さい。
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